中央アフリカ共和国で殺害されたロシア人ジャーナリストらは、期限切れの記者証を持っていたが、同国への訪問は旅行として手続きされた

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中央アフリカ共和国で死亡したジャーナリスト(オルハン・ジェマリ氏、キリル・ラドチェンコ氏、アレクサンドル・ラストルグエフ氏)の写真の近くに手向けられた花 - Sputnik 日本
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中央アフリカ共和国でロシア人ジャーナリスト3人が殺害された。3人の遺体発見に関する第一報が入ったのは7月31日23時30分頃(日本時間8月1日5時30分頃)。その後、消息筋は、3人が期限切れの記者証を携帯していたと伝えた。

スプートニク日本

3人は、ロシアの著名な企業家ミハイル・ホドルコフスキーが創設した調査管理センターで働いていた。同センターは、ロシアにおける汚職犯罪の調査を行っている。

中央アフリカ共和国を訪れた正式な目的はまだわかっていない。ロシア外務省は、3人の訪問が旅行として手続きされたことを明らかにしたが、3人が中央アフリカを訪れた目的に関する確かな情報はまだないという。

複数のロシアメディアの報道によると、3人は中央アフリカで働くロシアの軍事専門家に関するドキュメンタリー映像を撮るために同国を訪れた。

なおロシア外務省はマスコミ報道に対し、中央アフリカにロシアの軍事専門家がいることはセンセーショナルなことではないと発表した。

中央アフリカ共和国の首都バンギ市 - Sputnik 日本
中央アフリカ共和国で3人のロシア人が殺害 マスコミ情報
ロシア外務省はフェイスブックで「中央アフリカ共和国にロシアの指導員がいることはいかなるセンセーションでもなく、誰も何も隠していない。3月には、中央アフリカにいるロシアの軍および民間の指導員らの活動に関するロシア外務省副報道官の返答が公開されている」と発表した。

ロシア外務省のザハロワ報道官は投稿に、ロシア外務省の2018年3月22日付けの声明へのリンクを貼り付けた。そこではロシア外務省のアルチョーム・コジン副報道官が、国連安全保障理事会の承諾を得て、中央アフリカ共和国の軍人を訓練するために軍の指導員5人とロシアの民間の指導員170人が中央アフリカに派遣されたと述べている。

なお、3人のジャーナリストが襲撃された目的もまだわかっていない。強盗目的という説もあるが、3人は8500ドルを所持していたと伝えられている。

ロシア科学アカデミー・アフリカ研究所のドミトリー・ボンダレンコ氏は、通信社スプートニクに、中央アフリカ共和国が不安定な状況にある中、撮影班は夜間に引率者なしで首都から出るという重大なリスクを冒したと語った。内戦(2003~2007年)終結後、中央アフリカ共和国には統制不能な多数の武装集団が残った。また複雑な経済状況によって犯罪が頻繁に起こっているという。

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