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実験では48人のグループが30分間、水タバコを喫煙した。研究者らは水タバコ喫煙前後の心拍数、動脈圧、ニコチンの血中濃度を測定した。
その結果、1回の水タバコの喫煙で、1分あたり16回の心拍数の増加が見られ、同様に、動脈圧も上昇したと判明。さらに、心血管疾患リスクの重大な要因である、動脈の硬さの指数が顕著に高まった。
研究者によれば、これらのデータは、通常のタバコ喫煙者で観察される結果に匹敵する。つまり、今巷で広がっている、「水タバコは通常のタバコに比べ、はるかに害が少ない」という見解は間違っている。
この他にも、研究者らは、水タバコに使用されているタバコには、通常のタバコの製造時に使用が法的に禁止された人工的な化学物質が含まれていると指摘する。
こうした物質は、さらに人間の健康に多大な害を及ぼしかねない。
研究者らは、フルーツ風味の水タバコが通常のタバコより健康的な代替物であるという考えが、成功した広告によって普及しているが、実際にはそうではないことを示すものであると述べる。
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