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ドイツで年齢レーティングを決定するソフトウェア事前審査機構(USK)は、禁止シンボルが登場するコンピュータゲームはこれから、シンボルの使用が「社会的に適切」だと認められる場合はレーティングを受けられると発表した。社会的に適切とは、芸術的ないし学術的目的に寄与しているか、具体的な歴史的事実を再現することを目的としていることを指す。
CNNによると、去年、ゲーム「Wolfenstein II: The New Colossus」でのナチスのシンボルの使用禁止が世界的な議論を呼んだ。同ゲームはナチス・ドイツが第2次世界大戦で勝利した世界で、アメリカをナチスから解放することを目的としている。ドイツでの販売のため、ゲーム内の鉤十字が三角形に置き換えられ、アドルフ・ヒトラーは髭を失った。
ドイツ刑法は、鉤十字やケルト十字、ナチス式敬礼といったナチスのシンボル公開を禁じている。違反すれば罰金刑や禁固刑が課される。芸術作品と認められる映画は禁止されない。
USKのエリザベート・ゼーゲル氏は「長年こうした対応が映画についてなされており、これからはコンピューターゲームやビデオゲームに適用されうる」と述べた。
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