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ロシアではそんな表現芸術の対象は、もっぱらエフゲニア・メドベージェワやアリーナ・ザギトワの両選手に集中している。ネット上では彼女たちの異なる美をこぞって集めた芸術コレクションが紹介されているが、その中に異色を放つザギトワ人形の姿があった。ロシア人たちの表現とは角度もコンセプトも違う。よくよく調べてみると、やはり!これはある日本人女性の手仕事だった。
サギトワ人形を作っているのは京都在住のМАРИНОКО(マリノコ)さん(@yamorinomimi)。フィギュアスケート、猫、上演芸術を愛し、ビーズや人形の手作りを得意とされている。
2017年12月のSPファイナルで「ドン・キホーテ」を演じたザギトワ選手にはこんな人形を制作してプレゼントしたそうだ。マリノコさんはザギトワさんが見事優勝したのに大喜び。
今日はザギトワちゃんにドンキのお人形をプレゼントしてきましたー。今季バージョンの赤チュチュ風お衣装、装飾もわりとこだわってます☺️初めてのシニアのファイナルでの優勝、本当におめでとう! pic.twitter.com/H5cgRh1LCH
— мариноко🇫🇷🌿 (@_yamorinomimi) 9 декабря 2017 г.
3月31日、大阪のアイスショーに「ブラックスワン」の演技で出演するザギトワさんに贈られた人形はこれ。「あなたを応援している人がたくさんいるって伝わるといいな」というメッセージにマリノコさんの優しさが伝わる。
SOI大阪でプレゼントするザギトワちゃんのブラックスワンのお人形、こんな感じで完成しました!世界選手権の涙を見た時にまたお人形を作ってプレゼントしようと決めました。あなたを応援している人がたくさんいるって伝わるといいな。 pic.twitter.com/EcnvATswtS
— мариноко🇫🇷🌿 (@_yamorinomimi) 31 марта 2018 г.
制作過程の詳細も紹介されている。見た人からは選手の特徴の眉毛が見事に表現されていると絶賛。「欲しい」という声には、人形は本人そっくりなので、肖像権の問題でご本人ないしは関係者のみ注文可と答えている。
スケーター人形は選手らへの贈り物で手元に残らない。マリノコさんは写真をまとめてアルバムにした。宮原知子選手の姿もある。
スケーターのお人形をたくさん作ったシーズンだったもののどれもプレゼントしてしまい手元に無いため、過去作品も含め写真をフォトブックにまとめてみました☺️こうしてみると感慨もひとしおです。#スケオタ忘年会 pic.twitter.com/Z4rTW145oU
— мариноко🇫🇷🌿 (@_yamorinomimi) 30 июня 2018 г.
ロシア人スケーターの間では日本人ファンは細やかな配慮の贈り物をしてくれると大人気。フィギュアファンの多い日本を第2の祖国のようにくつろげる場所だというロシア人選手は多い。こんな思いをこめたお人形を作って、届けてくれる人がいるとなればなおさらだろう
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