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これに先立つ9月11、12日、はやぶさ2は着地のリハーサルで高度635メートルまで降下している。その際、撮影したリュウグウの写真に、はやぶさ2自身の影が映っていたことがわかり、感動が広がった。
ミネルバ2は、小惑星に着陸後、飛び跳ねながら表面を撮影する。ロボットが小天体で移動しながら観測を行なえば、世界で初めての取り組みとなる。
今回の探査では、微小な重力環境での移動技術の実証が行なわれる。また、10月下旬には、最大の任務である物質採取も予定されている。しかし、課題は山積している。
リュウグウは岩場だらけの地形で、着陸に適した平らな場所が少ない。今回は、尾根が連なる赤道上を予定している。比較的に安全と考えられているが、困難でることにかわりはない。また、着陸後の移動でも、つねに岩場との格闘となることは明らかだ。
これまでの探査で、リュウグウの特徴はかなりつかめている。直径は約900メートル、そろばんの玉のような形、そして地球とは逆向きの自転など。
はやぶさ2は21日の午後には降下をはじめる。リュウグウの高度約50~55メートルでミネルバ2を分離する。ミネルバは、そこからリュウグウの重力に引き寄せられ、着陸する予定だ。
初代はやぶさの探査成功からすでに13年が経つ。日本の科学技術レベルの高さを世界に再び示せるか、期待が高まる。