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イスラエル空軍は9月17日、シリアの産業施設に対する空爆の予定を予め報告せず、空爆開始時にロシアに伝えた。これは2015年に締結した空でのインシデント防止に関する合意に違反している。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官が23日、明らかにした。
ロシア国防省は、イスラエルはロシアのIl-20が撃墜される前に自国の戦闘機の所在地についてロシアに通告しなかったと発表した。
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、イスラエルの戦闘機F-16は、ロシア側がイスラエル空軍の指揮所に撃墜に関する情報を伝えた10分後にようやくロシアのIl-20が撃墜されたゾーンから出たと述べた。
イスラエル空軍はF16戦闘機の爆撃地点に関してロシア軍を誤らせた。結果、イリューシン20は安全な地域に避難できなかった。
ロシア国防省は、イスラエルの戦闘機F-16の操縦士らは、意図的にロシアのIl-20を盾にしてシリアの対空ミサイル攻撃を防いでいたと考えている。
ロシア国防省は、9月17日のイスラエル戦闘機の行動は、軍用機及び民間機にとって脅威であると発表した。
露国防省はモスクワ時間9月17日深夜23時(日本時間で18日午前5時)、ロシア軍機IL-20との通信が途切れたのは、同機がシリアのフメイミム空港に戻る途中のことだったと明らかにした。同省の調べによれば、当時IL-20機は地中海沿岸から35キロの地点に位置していた。ほぼ同時刻、イスラエルのFー16 戦闘機 4機がラタキヤにあるシリア政府軍の拠点を攻撃していたほか、仏フリゲート艦「オーヴェルニュ」からもミサイルが発射されていた。
露国防省のイーゴリ・コナシェンコフ公式報道官は、イスラエルの無責任な行為が原因となり、シリアでロシア人軍人15人が死亡したことを明らかにした。
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