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学者らによる今回の結論は、『洗礼者聖ヨハネ』や『サルバトール・ムンディ(救世主)』といったダビンチによる絵画のほか、他の職人らによって仕上げられた本人の肖像画の分析に基づいて導き出された。学者らが述べているところでは、ダビンチが自らによる絵画群において「視線が追いかけてくる効果(モナリザ効果)」や、3次元空間の効果をどのように実現しようとしていたかについても、斜視によって説明できるという。英国の眼科医らは、ルネサンス期の伝説的代表者であるダビンチによる各絵画作品の登場人物に外斜視の兆候があり、その角度が10.3度だったと指摘している。
© 写真 : Christopher Taylor / Jama Ophthalmology 2018『サルバトール・ムンディ(救世主)』
『サルバトール・ムンディ(救世主)』
© 写真 : Christopher Taylor / Jama Ophthalmology 2018
学者らの見解では、ダビンチのほか、レンブラントやデューラー、ドガといった他の著名な画家も、間欠性外斜視を患っていた可能性があるという。
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