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現在、ヨーロッパは石炭火力発電所と原子力発電所からの脱却を志向している。その一方で、二酸化炭素の排出量が最も少ない化石燃料、天然ガスの輸入増加が常態化している。
ヤノフスキー次官は、ロシア産天然ガスの需要が今後も伸びれば、ガス供給量を増やすため、すでに稼働中の「ノルド・ストリーム1」と、建設中の「ノルド・ストリーム2」に加え、「ノルド・ストリーム3」を新たに建設可能だと指摘した。
「ノルド・ストリーム1」はロシアとドイツを結ぶ、バルト海の底を通るガスパイプラインで、2011年から稼働している。最大輸送量は、年間550億立法メートル。これは原子力発電所14基または石炭火力発電所50基の発電量に相当する。しかし、この供給量はヨーロッパで増大するエネルギー需要を満たすには少ないと判明。2018年に同等の輸送量を持つ「ノルド・ストリーム2」の建設が始まり、2019年末までに操業開始を予定している。