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フォーラム開会式でミハイル・ガルージン駐日大使は「我々が共通の課題は新たな世代の専門家を共に養成することです」と指摘した。日露相互交流年の枠内で第一級の人材養成を共に行うことが提起されたのはこれが初めてではない。にもかかわらず、具体的教育プロジェクトの数はまだまだ不十分だ。
シェヴツォフ副長官によれば、2019年からは金沢大学とカザン国立大学の間の新たなパートナーシップが始動し、毎年日本からはおよそ100人が、またロシアからは70人が互いの国に留学をすることになっている。
フォーラムではプログラムのひとつとして近畿大学を基盤として開発されたものづくり技術者育成プログラムが紹介された。プロジェクトの構想は工業、自然科学、技術分野の修士、博士課程の学生たちの交流を図ることにある。2017年ロシアと日本の10人の学生がにはこのプログラムを終了した。現在、ものづくりプロジェクトの学生が研修先として選べるのはモスクワ国立大学、極東連邦大学、モスクワ工学物理学大学、サンクトペテルブルク国立大学などとのロシアの有名大学だ。今年は普段の授業に穴を開けないよう、休暇期間中に短期の大学間学生交換ができるよう提案を行っている。
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シェヴツォフ副長官はロシアの進める教育プログラム「次世代(ノーヴォエ・ポコレーンニエ)」に日本の学生も参加するよう呼びかけた。このプログラムは社会学、人文学を専攻する若者を対象にしており、分野も政治から映画、マスコミ、外交まで実に様々。ロシアでの短期研修中に現地の生活に親しみ、教育的な出会いの場や様々なマスタークラスに参加する。
ガルージン大使は、ロシア外務省、連邦国際人道協力局(ロスソトゥルードニチェストヴォ)、ロシア教育科学省はこれからも教育科学分野における日本との交流拡大を続けることを約束した。