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夜間のてんかん発作の対応としては、ベットに内蔵されたセンサーによって痙攣の発作を感知するのが一般的だ。しかし、このタイプは感度があまり高くなく、危険を知らせるシグナルのキャッチが大きく遅れる可能性がある。こうした問題をふまえ、研究者らは、患者の腕に直接装着するブレスレット型センサーを開発した。患者に装着された超高感度の新型センサーは、てんかんの発作の動きのみならず、てんかんの前兆となる心拍数の増加にも反応する。
ブレスレットの使用テストでは、1カ月の間に1回以上の強い発作を起こした28人の患者が被験者として選ばれ、平均して65日間ブレスレットを使用して、その感度が調べられた。その結果、強直間代発作を伴うもっとも重度のけいれんで96%の検出率をはじめとして、深刻な発作は85%の確率で検出に成功した。研究結果は、米神経学アカデミーの公式ジャーナル『ニュアロロジー(Neurology)』に掲載されている。
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