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ハーバード大学による勧告に従えば、一人ひとりの食事1食分のうち半分は、果物と野菜から成るべきであり、25%は全粒穀物、残りの25%がタンパク質や脂肪、乳製品で構成される必要がある。ところが、学者らによる研究が示したところでは、食品市場における現実の状況は理想からほど遠い。野菜と果物の栽培量は、求められている量の3分の1。その代わり、穀物及びタンパク質を含む食品の生産量は、必要な量と比べて1.5倍、油と脂肪については3倍多くなっている。
また、健康的な食事が人間にとってだけでなく、地球にとっても有益であるということも研究によって示された。人類が正しい食生活を送れば、増加する人口を養うために不可欠な土地の面積は減少する。というのは、果物と野菜は穀物や糖質、脂肪と比べて、栽培・生産のために占める土地の面積がより小さいからだ。
2050年までに地球上の人口は98億人にまで増加する可能性があるため、食文化において何も変化がなければ、単純に地球が確保できないような面積の耕作地や放牧地が求められることになる。自分自身と自分の惑星を救うため、果物と野菜の生産量を増加させることが、既に今、単純に不可欠なのだ。
今回の研究の成果は、プロスワン誌に掲載されている。
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