南シナ海は「既に中国の手中」 比大統領、妥協を米に呼びかけ

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米国とその他の国々は、南シナ海が既に中国の手中にあるという事実を認めてこの事実に慣れなければならないと、フィリピンのドゥテルテ大統領が15日、シンガポールで記者らに述べた。

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ドゥテルテ大統領は、「南シナ海は既に中国政府の手中にある。であるなら、いったいなぜ、後になって中国による反応を引き起こすような摩擦をあなた方は作り出すのか。中国は既にそこにいる、これは現実だ。米国と他の全ての国々は、このことを認識しなければならない」と述べたほか、「(南シナ海の海域で)軍事紛争が起きた場合、最初に被害を受ける当事者となるのはフィリピンだ」と指摘。

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また、この地域における論争は「米国とその同盟諸国を引き込むことなく、中国とASEAN(東南アジア諸国連合)による対話を通して解決する方が良い」と強調した。

ASEANと中国による首脳会談を含む、シンガポールで15日に終了したASEAN関連行事の結果、南シナ海における行動規範を今後3年以内に締結するとの各当事国の意向が発表された。

石油など天然資源が豊富だと明らかになった南シナ海の西沙(パラセル)諸島や南沙(スプラトリー)諸島、中沙諸島(スカボロー礁)といった諸島をめぐり、中国とベトナム、ブルネイ、マレーシア、フィリピンなど7カ国は10年間にわたり領有権を争っている。

米国は当事国ではないが中国の主張を認めず、極端な海洋権益の主張の牽制に向けた航行の自由作戦を同海域で実施している。

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