元CIA職員、米政府の「自白剤」利用検討について

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米CIA元職員で諜報将校、国益協議会の現事務局長であるフィリップ・ジラルディ氏はスプートニクに、2001年9月11日の米同時多発テロのあとCIAが尋問のために自白剤の使用を検討していたとの最近の暴露に関してコメントした。ジラルディ氏は、こうした薬剤の使用は「戦争犯罪」だと指摘。また、CIAが行った「犯罪の責任を誰も取らなかった」ことや、問題の手法を承認した責任がある人物が今も「インテリジェンス・コミュニティーの請負企業で高い給与で働いている」ことに遺憾の意を表した。

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ジラルディ氏によると、「米国政府とCIAがいわゆる『自白剤』を拘留者に用いる可能性を検討していたことは恥ずべきこと」だ。また、「文脈が全てだ」と指摘した。

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「またCIAは、法的手続きを踏まずに人々を拘束し、拷問が可能な国に送ることから成っていた犯罪者の引き渡しも行っていた。タイや東欧で囚人を拷問する自前の刑務所も運営していた」

本当の悲劇は、ジラルディ氏によると、「犯罪の責任を誰も取らなかった」ことで、「技術を承認した上級職員が罰されず、インテリジェンス・コミュニティーの請負企業で今も高い給与で働いている」ことにある。

ジラルディ氏のコメントは、アメリカ自由人権協会(ACLU)の訴えを受けた判決により、文書群が公開されたことを受けたもの。文書には、不安の治療に使われる鎮静剤を自白剤の「可能性のある候補」としてCIAが用いていたとある。この薬品は、使用された人物に「ある程度の記憶喪失をもたらし、ときには望ましい効果をもたらした」と描写されている。

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CIAが法務省に、尋問の「質向上」を目的にこれら薬品の利用許可を求めなかった理由は、CIA防諜局が「さらなる問題を提起したくなかった」からだ。なぜなら以前すでに、不眠による拷問や小さな監房への収監、水攻めなどの手法が承認されていたためだ。

90カ国出身のおよそ3千人が亡くなった同時多発テロのあと、米国政府は容疑者を尋問するいくつかの論争の激しい拷問方法に頼った。 特にCIAは、必要な手続きなしにテロ容疑者を投獄し、拘留するために、外国にいくつかの秘密の場所を設けた。

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