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同センターのユリヤ・プロトニコワ所長の話によると、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)や結核に感染した患者が医師と連絡を取ることができるアプリケーションの動作のため、iPhoneが必要だという。このアプリは、同性愛者や薬物依存症者、売春婦といった鍵となるグループの人々を治療に参加させる国際的プロジェクトの一環として立ち上げられた。同アプリは、アップルの新型デバイス上でしか動作しないと指摘されている。
プロトニコワ所長の同僚らは、このような過度な支出が「エイズ流行との闘いに対する信用を失墜させる」と考えている。iPhoneの価格は、HIVとエイズの平均的な年間治療クール1回分(8万3千ルーブル=14万5千円)と比べて1.5倍高い。プロトニコワ所長は批判に対して、iPhoneは「遠隔医療」の要素として「専ら業務目的で」利用されると指摘している。
職員と患者が使うためのスマホの調達はさらにもう1回、近い将来に予定されている。