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本草案は検討のため外交委員会に提出された。発起人はラトビアからのサンドラ・カルニエテ欧州議会議員。
カルニエテ議員は決議案「ロシアとEU関係の状態について」に「ロシアとEUは近い将来も鍵となる経済的パートナーであり続けるが、『ノルド・ストリーム2』はロシア産ガス供給への連合の依存度を高め、内部市場を脅かし、欧州連合のエネルギー政策に沿わないため、停止される必要がある」という条項を組み込むよう欧州議会に提案している。
「ノルド・ストリーム1」はバルト海底を経由しロシアとドイツを結ぶガスパイプラインで、2011年から稼働している。最大輸送量は、年間550億立法メートル。これは原子力発電所14基または石炭火力発電所50基の発電量に相当する。しかし、この供給量はヨーロッパで増大するエネルギー需要を満たすには少ないと判明。2018年に同等の輸送量を持つ「ノルド・ストリーム2」の建設が始まり、2019年末までに操業開始を予定している。
ノルド・ストリーム2プロジェクトは、全長1200キロ以上に及ぶ2系列のガスパイプラインによって年間550億立方メートルのガスを輸送する。ノルド・ストリーム2のパイプラインはロシアの沿岸部に敷設された後、バルト海を通り、現在使われている「ノルド・ストリーム」と並行してドイツまで敷かれる。
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