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ポケベルは日本で半世紀の歴史を持っている。当時の電電公社が開始したサービスを今も唯一、続けている東京テレメッセージは、今後、自治体向けの防災無線の事業に特化していく。
ポケベルの最盛期は1996年で、当時の契約数は1061万件に達したが、現在は関東一円で1500人に激減した。ポケベルは世界中で携帯電話の普及に取って代わられ、姿を消した。
当時使ってたドコモのポケベルあった!メッセージは消えちゃってたけど電話番号は残ってた(´ ▽ `)これこれこの番号だったわw
— もっちぃ / もちP (@nekoyatsuki) 2 декабря 2018 г.
東京テレメッセージはレンタルで使ってたから無いのが残念… pic.twitter.com/RCDYmvLVsR
ポケベルの良さはモバイルの必要悪である電磁波が生じないこと。このため、日本では電磁波による医療機器への障害を回避する医療関係者が主に最後まで愛用し続けている。
ロシアではポケベルという言葉はほぼ死語に等しい。日本にまだ現存していることは大きな驚きを呼んでおり、このニュースは今日、ロシアの通信各社が取り上げている。ロシアの「ランブレル」通信によれば、東京テレメッセージは世界で唯一最後まで残ったポケベル通信サービス会社。
日本はVHSビデオ機の生産も世界の先進国では最後まで続けていたことで注目を浴びた。世界から見ると最先端技術、機器の国であるはずの日本だが、一方でアナログ的な機器を長く愛好し、評価する姿勢が他国に比べ強い。ニュース配信も世界のほとんどで電子情報に代わられているが、日本では紙の形態での新聞発行数も依然として高く、世界の驚きを呼んでいる。
日本ではポケベルのサービス終了のニュースに、昔を懐かしむ声や「お疲れ様」と労をねぎらう声が聞かれている。相手が器械であっても情をもって接する態度も、外国人から見るとまた日本流に思える。