スプートニク日本
称号剥奪の理由となったのはワトソン氏がPBS社のドキュメンタリー映画で行った発言。ワトソン氏は映画の取材のなかで人種の如何なく知的能力は同等であるという見解に疑問を呈した。同研究所がサイトでこの事実を公式的に発表した。
コールド・スプリング・ハーバー研究所はワトソン氏を激しく糾弾し、同氏の保持していた名誉理事、功労所長、オリバー・グレイス記念功労教授の称号を剥奪した。同研究所の声明はワトソン氏の発言について「科学では証明されてはおらず、研究所の職員、理事、教師、生徒らの視点を一切反映するものではない」と断言している。
コールド・スプリング・ハーバー研究所はこれよりも前にワトソン氏を糾弾しており、2007年、別の取材でワトソン氏の行った発言を非難して理事会から追放している。
ワトソン氏は、「アフリカの将来については私は全く悲観的である。アフリカに対する社会政策のすべては『アフリカ人の知性は我々と同等である』という前提で行われているが、それは間違いである」と語り、人種差別的な見解を非難されていた。
関連ニュース