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研究チームは非ステロイド性抗炎症薬(アスピリン)の使用とがんにおけるPIK3CA遺伝子変異が確認される患者の生存率の上昇の関連性を調べた。
研究では頭部と頸部がんを患う患者266人の5年間の生存率を調べた。悪性腫瘍は頭部や頸部では口や喉をはじめとする30箇所で発生し得る。75人の腫瘍ではPIK3CA遺伝子変異が確認された。
遺伝子変異が確認された患者で6ヶ月間定期的にアスピリンを服用していた場合、5年間の生存率が25〜78%に増加したと判明した。一方で、PIK3CA遺伝子変異がない患者の場合、こうした関連性は発見されなかった。