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1月15日、クアドリガのフェイスブックは、コットン氏の死去を発表。発表には彼の妻で相続人のジェニファー・ロバートソン氏の署名が記されていた。ロバートソン氏によればコットン氏の死因は、クローン病の合併症だった。
1月28日、クアドリガはそれまで自動モードで行われていたユーザーの金銭の授受を中止した。1月31日、夫の死後、クアドリガのほぼ大半の株を保有することとなったジェニファー・ロバートソン氏は、カナダのノバスコシア州で最高裁判所に倒産保護に関する訴訟手続きを開始。(カナダでの裁判所は、債権者に債務返済の猶予を与えるために、最低30日間にわたって、企業に対する訴訟を阻止することができる。)
ロバートソン氏は、11万5千人のユーザーの資金が「凍結」されたことを明らかにした。未払金の総額は1億5300万ドルのフィアットマネーと1億3700万ドルの仮想通貨に上った。
ロバートソン氏によると、たった一人でユーザーの資金管理をしていたコットン氏は、仮想通貨の主要部分をインターネットと切り離された「コールドウォレット」に保管していた。彼の死後、これらのウォレットへのアクセス方法が失われた。クアドリガ関連の情報が明らかに保存されているとみられるコットン氏の作業用コンピューターはもパスワードによって保護されており、ロバートソン氏もその暗号は知らない。コンピューターへの侵入を試みてロバートソン氏が雇った複数のセキュリティ専門家でさえ、なすすべはなかった。
クアドリガのユーザーの中からは、コットン氏が顧客の金を盗もうとして自らの死を演出しているのではないかと疑う声もあげられている。ロバートソン氏はこうした疑いを払拭しようと、仮想通貨取引所の売却を検討し、夫の死亡診断書まで訴訟手続きに提出している。
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