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ポンペオ氏は、ハンガリーの首都ブダペストで行われた共同記者会見で、ロシアが「NATO加盟国間に不和を起こす」のを許さないよう呼びかけた。これに対しシーヤールトー氏は、ロシアとの協力はハンガリーが米国やEUにとって信頼できる同盟国であることを妨げるものではないと指摘した。
シーヤールトー氏は「私が国務長官に述べたように、ロシアに話が及ぶと欧州の政治舞台には巨大な偽善が現れる」と述べ、「なぜならロシアの『ガスプロム』と共に天然ガスパイプライン『ノルド・ストリーム2』に参加しているのはハンガリーや中欧のエネルギー会社ではないからだ。サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで主賓として招かれたのはハンガリーの首相ではなくフランスの大統領だった。またステージ上では、ハンガリーのエネルギー会社のトップたちだけでなく、西側の大手企業のリーダーたちもプーチン大統領の隣に座っていた」と強調した。
そしてシーヤールトー氏は、ハンガリーがロシアと緊密な関係にあるとされることにかなり嫌気がさしたと述べた。
これまでにもシーヤールトー氏は、ロシアとの「あまりにも強力な接近」に関するハンガリーへのEUの非難は根拠のないものであるとの考えを表していた。
シーヤールトー氏によると、EUはロシアとより密接な関係にあるが、「唯一の違いは彼らが表面的な口論の下で大きな取引を隠そうとしていること」だという。