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番組ではアスリートの養成専門校である「サンボ-70」の恵まれた施設内でフィギュア選手らが何をどのようにトレーニングするか、また学習がどう行われているかが紹介された。なかでも筋肉トレーニングする様子はつぶさに紹介され、当然ながら男性顔負けの背筋、腹筋鍛錬用ジムをほっそりしたザギトワたちがらくらくとこなす様子に日本のスタジオ内では驚嘆の声があげられた。
「トゥトベリーゼ監督はいかに目的を達成するかを言葉だけでなく行動でも示すところが私は好きです。無慈悲な人ですかって? 監督がリンクに出ると心臓がバクバクした時もありました。うまくいかない時、これで監督を怒り心頭させないかと怖くて、泣き出してしまうこともありました。」ザギトワの話は正直そのものだ。
ザギトワはつい最近までロシアのマスコミからの取材は最大限避けてきた。昨年末、グランプリシリーズ・ファイナルでいきなり初出場の紀平梨花に首位を譲り、ロシア選手権でまさかの7位に転落した後、先日、ミンスクで開催の欧州選手権まで緊張が絶えなかったのが一番の理由だとされている。欧州杯で同じロシアのサモドゥロワに優勝をとられてしまい、今、3月の埼玉での世界選手権までようやく取材に応じるようにはなったものの、今回の日本のテレビ局に見せた笑顔やリラックスした様子にはロシア国内のファンたちは少なからず驚いている。
また、マサルは日本では国民的アイドルになってしまったようだ。夜の散歩でザギトワにジャンプの技を躾けられ、できずにキョトンとしているマサルは何をやっても可愛いと受け止められたようだ。
それにしても日本からロシア人の選手にこれだけ密接した取材が行われた例は過去にあっただろうか。
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