在英国ロシア大使館、スクリパリ親子に関する懸念を表明

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在英国ロシア大使館は、英ソールズベリーで毒物による襲撃を受けたロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘のユリアさんの現在に関する情報を一切持っておらず、この事実を非常に懸念している。大使館報道官が、通信社スプートニクに伝えた。

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17日、英タイムズ紙は、英国の情報機関の情報をもとに、スクリパリ元大佐の健康状態が悪化し、医師らは同氏が完全には回復できないことを危惧していると報じた。

ロシア外務省のザハロワ報道官はタイムズ紙の記事を「操作された(情報)漏洩」の一例とし、これは英国の情報機関とメディア間の直接のつながりを示していると指摘した。

大使館報道官は、スクリパリ親子の状態に関する数多くの照会への回答はいまだにないと述べ、スクリパリ氏の姪のヴィクトリヤさんは数か月前にユリアさんの話として、スクリパリ元大佐は回復に向かっていると述べていたと指摘した。

大使館報道官は「これらすべては何を意味し、何に向かって準備してこのような情報の背景をつくっているのだろうか?ここで事がセルゲイ・スクリパリ氏の死と証拠隠滅につながっているかどうかを述べるのは難しい。しかし我々は、英国の情報機関の完全な支配下にあるロシア国民たちの運命を依然として非常に懸念している。またユリア・スクリパリさんはいつか故郷に戻ることを許されるのか?という別の疑問も生まれる」と指摘した。

2018年3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体の状態で病院に搬送された。なおロシアでスクリパリ氏はスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件にはロシアが関与していると主張しているが、未だにその証拠が提示されていない。

同事件に関連し、英国のメイ首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの2国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を発表した。

これを受けてロシア外務省は英国大使館職員23人の国外退去処分、また在サンクトペテルブルク英総領事館の閉鎖や、その地位の曖昧さに関連して英国の機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動停止を通告した。

ロシアは同事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

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