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同誌によれば、実験では一度に5つの動物群が注意深く観察された。観察を行なったのは、シマウマと普通の農場の馬、そして、白と黒、そして縞模様の3種類のカモフラージュを纏った馬。どの馬のグループにもたくさんの吸血性の虫が飛来してきたが、しかし、すべての馬に同じような数が集まったわけではなかった。
研究者たちは、シマウマに接近する虫は、自分の飛行軌道をコントロールすることができないことに気づいた。この虫たちは、文字通り盲目になり、シマウマの身体に衝突しても、普通にシマウマの身体に留まることができなかった。
吸血性の虫は白黒の縞模様のカモフラージュの馬の身体の上に止まることできなかったが、無防備な鼻のあたりには密生して咬みついていた。縞模様のない他の馬のところも同様であった。
研究者たちの出した結論は、縞模様が虫たちの方向性を失わせているということ。縞のために虫はシマウマを刺すことができない。ところで、縞模様が助けているのはシマウマだけではない。アフリカやオーストラリア、東南アジアの部族は、今日でも体に白い縞模様を描き、吸血の危険のある虫に咬傷されるリスクを潜在的に10分の1に減らしている。
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