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人類学者のジェフリー・ジョンソン氏は、ジョークを飛ばせる人間の宇宙船への乗船がストレスの多い状況でチームを団結させる最善の方法であると主張する。同時に、こうした人物の役割は正式なものである必要はないが、やがておどけ者自身がチームの中で力を発揮するようになる。
ジョンソン氏は、南極大陸での越境探検の研究に4年間参加し、ジョーク好きな者と話し上手な人間がグループの全メンバーの状態に直接影響を与えたことを調査した。「仲間の心」を理解するこれらの人々は、何度も集団の雰囲気を和らげ、その好影響は任務の全般に及んだ。
ジョンソン氏は現在、ジョーク好きが宇宙ミッションの乗組員に導入される必要度を規定するため、アメリカ航空宇宙局(NASA)の研究者と協力している。また同氏は、HERAプロジェクト(Human Exploration Research Analog)に参加している4つのグループの宇宙飛行士を観察している。このグループは、火星に似た人工的な生存環境に滞在している。ジジョンソン氏は、宇宙飛行士の中からジョーク好きな人間を識別していく。