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金宜謙報道官は「会談の成果次第で南北間の対話の深度は変わりうる。だが私自身は南北間対話は今、小休止状態にあるものの、再度活発化するものとみている」と語っていた。ところがこの声明の表されたわずか1時間半後、トランプ米大統領の記者会見が予定より2時間も早く実施されると報じられるやいなや、韓国大統領府のトーンは急変した。大統領府は記者たちからの電話取材に返答をこばみ、「状況を照会中」という回答にとどまった。その後、会談の合意は出されないことが公式的に明らかにされると、韓国大統領府側は唖然とした反応を隠そうともしなかった。
文大統領は大統領府書記官、顧問らとともに米朝首脳会談の合意の調印式の模様を生中継で視聴する予定だったものの、調印式が実施されない以上、当然のことながら視聴は中止となった。大統領府のある職員は「わずが数時間で交渉の雰囲気がこんなにも変わるなんて」と遺憾の意を表している。現在、韓国大統領府は会談不成功の原因を探り、対応先を練ることに全力を傾けている。
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