警察の催涙スプレー、抗議グループ狙うも自らに誤噴射 ブルガリア【動画】

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ブルガリアの首都ソフィアで、同国議会の建物付近にいた抗議グループに対して警察が催涙スプレーを噴射した際、誤って自分たちにガスを流す結果となった。17日にツイッター上で投稿された動画が拡散し、話題となっている。

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この動画では、抗議グループを解散させようとした警察官1人が唐辛子スプレーを噴射するものの、風向きを考慮に入れていなかったらしく、間もなく自分の顔にガスを受け、さらには警戒に当たっていた他の複数の警察官にもガスが流れたとみられる様子が撮影されている。ガスを受けたとみられる数人の警察官が目を水で洗う場面も映っている。

​動画を投稿した人は、ブルガリアが「平和な国」であり、同国では抗議活動が「ちょっとした小競り合い」を超えて暴力的になることは「非常に稀」だとして、今回の出来事について「唐辛子スプレーのような品物に対する警察の未熟さ」を示すものだと書き込んでいる。

ブルガリアの地元メディアによると、今回行われた抗議活動は、同国への「直接民主主義体制」導入の是非を問う国民投票実施を求めるもの。同国では現在、大統領を国家元首、首相を政府のトップとする代議制を採用している。このうち大統領は、国民による直接投票で選ばれる。

さらに抗議グループは、同国内における汚職対策の強化も要求。世界各地の汚職を監視する非政府組織(NGO)のトランスペアレンシー・インターナショナルは2016年、ブルガリアについて「欧州連合(EU)域内で最も腐敗した国」だとする報告書を公表している。同NGOによる2018年版「腐敗認識指数(CPI)」によると、ブルガリアは清潔度の順位を前年よりも落とし、世界180カ国・地域中77位となっている。

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