ロシアのラブロフ外相 1999年のNATOによるユーゴ空爆の原因を指摘

© AFP 2023 / Attila Kisbenedekラブロフ外相(アーカイブ写真)
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が、1999年に北大西洋条約機構(NATO)によって当時のユーゴスラビア連邦共和国で行われた空爆(ユーゴ空爆)の原因について語った。22日、ロシア外務省のフェイスブックで明らかにされた。

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ラブロフ外相は、「(当時)米政府内では、自分たちによる完全な管理のもとに世界中の状況を置きたい、国連憲章に基づき国際問題へアプローチするとした合意の原則から脱却したいという誘惑が生じたのだと語った。また同外相は、当時の米国について、世界のすべての地域で支配的な立場を維持できるような形で、すべての問題を解決したいと望んでもいたのだと説明した。

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さらにラブロフ外相は、「西側はそのこと(空爆に伴う一連の事実)から、全体としては何も学び取ることができなかった。もちろん、西側が学ぶことを望んでいたとすればの話だが。それについては、私は疑っている。仮に教訓が導き出されていたとしても、その教訓はマイナス記号がついた(誤った)ものだった。なぜなら、1999年の後、まだ間もない2003年に、捏造された口実でイラクへの侵攻が決定されたからだ」と述べた。

またラブロフ外相は、ユーゴ空爆について、NATOを東方、つまりロシア連邦の国境にもう少し近い地域に拡大させたいという願望とも関連していたとつけ加えた。同外相が強調したところによれば、事態のその後の進展がそのことを証明しているという。

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アライド・フォース作戦(Operation Allied Force)との作戦名がつけられたユーゴ空爆は、コソボ紛争時の1999年3月24日から6月10日の期間にNATOが行ったユーゴスラビア連邦共和国に対する軍事作戦。この作戦は、公式には「人道的介入」として根拠づけられたが、同時に国連による委任がなかったため、批判的な人々によってしばしば違法な軍事侵略として特徴づけられている。

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