なぜ魅力的な女性がめったに上司にならないのか、学者が明らかに

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社会学者らは米科学誌「セックス・ロールズ(Sex Roles)」で、上級管理職や中間管理職として働く魅力的な女性が少ないのは、「ファム・ファタール (悪女/運命の女)」効果と関係しているという結論を発表した。

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米コロラド大学ボルダー校の研究グループは、管理職ポストにおける魅力的な女性の不在は、そういった役職がきつくて責任が重く、「男性」の仕事であると伝統的にみなされているためなのか、深く根付いた「歴史的な」性差別によるものか、あるいは他の理由に関係があるのかを確かめるべく、これらの仮説の検証を行なった。

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この検証のために研究グループは、似たような筋書きの数十の架空のストーリーを用意した。それらのストーリーの中では、魅力的な男女、あるいはそうでない男女がリーダーを務める職場で、問題が起こったり、逆に成功したりする。

ボランティアで検証に参加した男女200人は、これらのストーリーを全て読むことを課された。

研究グループは、参加者に対し、どのリーダーをより信頼するのか評価してくれるよう求めた。

全体として、検証に参加した人は男性も女性も、魅力的な女性リーダーを信頼する度合いが圧倒的に低いことがわかった。

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例を挙げると、参加者は、架空のストーリー内のIT企業やPR会社、あるいは伝統的に「女性向け職場」と思われている病院における魅力的な女性リーダーに対し、一様に否定的な評価をつけた。

研究グループはこのような現象を、「ファム・ファタール」効果と名づけた。

この効果は人類の進化の歴史と関係がある。男性も女性も潜在意識の中で、美しい女性は、自分自身のキャリアと平穏な家庭生活にとって危険である、とみなしているのだ。

魅力的な女性は第一に、家庭の安定に対する脅威だと認識され、第二に、潜在的なライバル、トラブルメーカーだと認識されるのだ。

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