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容疑者らはスカイプでビジネスマンや大企業の上層部と接触していた。金銭収集の口実には、マリやシリアのイスラム過激派から人質の身代金を要求されていると伝えていた。設定の現実味を高めるため、仏・イスラエル系の容疑者らはドリアン仏外相のオフィスの正確なコピーを立ち上げた。外見はメイクアップアーティストの手で本物に近づけた。
詐欺師らは昨年9月に活動を開始。成功したのは40件の試みのうちわずか1件。イスラエル系の企業家が容疑者の口座に800万ユーロを振り込んだ。騙されたと気づいたのは、後になってからだった。被害者の名前は明かされていない。
フランスとイスラエルの捜査当局は、詐欺師らに200万ユーロを支払おうとしていた次の犠牲者に接触したことで、容疑者の尻尾を掴むことが出来た。