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ムールー氏が提案するのは、核廃棄物を放射性ではない新たな原子に瞬間的に変換するという方法で、原子レベルでの廃棄物のこうした変換は高精度レーザーインパルスによって行われる。そのためにムールー氏は、米カリフォルニア大学のプラズマ物理学者、田島俊樹教授と共同で、極端な集中度を持つレーザー装置の開発に取り組んでいる。
フランスでは、ムールー氏の発表は歓迎された。有害廃棄物問題に対する包括的な解決策を持つ国は一つも存在しない。しかし、エネルギーの72%を原子力発電所が賄うフランスでは、核廃棄物量の問題は深刻で、年間の廃棄量は国民1人当たりで割った場合、ほかのどの国よりも多い2キログラムとなっている。ムールー氏がレーザー装置の開発に成功すれば、フランスだけでなく他の国々にとっても救いとなる。
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