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オスプレイに対する日本の世論の受け止め方は一様ではない。数多くの事件を引き起こしたこの輸送機の事故率の高さは、日本国民がオスプレイの国内展開に厳しく反対する機運を生み出した。しかし、オスプレイを救助ミッション(戦闘地域に取り残された日本国民の避難を含め)に使用するという日本政府の意向は、航空自衛隊の軍備にオスプレイが加わることに対する世論の考え方を変えるかもしれない。
V-22オスプレイは、極めて有益な救助機になる可能性がある。第一に、オスプレイは飛行機としても、ヘリコプターとしても飛行することができる。飛行機モードでは、事故船舶の捜索を海上の広範囲で行うことができる。ヘリコプター・モードでは、船舶の上にホバリングし、乗組員を吊り上げたり、レスキュー隊を船に下ろしたりすることが可能だ。
第二に、V-22オスプレイの戦闘行動半径(通常の救助活動では、航空機は基地へ戻ってくる。その戻りの距離も考慮した上での飛行可能距離)は390海里である。救助によく使用されるヘリコプターUH-60の戦闘行動半径は320海里だ。しかし、V-22は(その改良型であるCV-22とMV-22も)空中給油システムを備えており、必要に応じて、飛行距離を大幅に伸ばすことが可能だ。これにより、沿岸から遠く1000海里以上も離れた場所で海難に遭った船舶の乗組員を救助することが技術的に可能になる。現在はこれが不可能であり、このような場合、乗組員らは自らの幸運と船舶内の救助用器具を信じるより他にない。
このように、海上安全の観点から、日本がV-22オスプレイを使用することは極めて合理的な決定に思える。日本のオスプレイがいつか戦争で使用されるかどうかについては、論争を呼ぶ問題だ。日本が戦争をする可能性は、やはり極めて低い。オスプレイは戦争に一度も参加しない可能性があるが、運用期間中には、難しい救助活動において数百人の命を救うことができる。そのため、V-22オスプレイを救助ミッションに使用するという日本政府の計画は極めて合理的な決定なのである。
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