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これまで学界で採取されていたのは、ラテン語で「勇敢な旅行者」を意味する「Desulforudis audaxviator」という細菌のDNAの断片のみ。それをトムスクの研究者たちは、西シベリアの石油鉱山の奥底から採取した水中に生きたバクテリアを初めて発見した。
このバクテリアは、地下の微生物にとって有害とされる酸素によっても死なず、実質的な雑食性であることも分かった。実験では、このバクテリアが砂糖やアルコール、その他さまざまなものを「食する」ことが確認された。
しかし、地下の生活でもそうだったように、バクテリアは、とりわけ水素を食することでエネルギーを得ていた。以前予想されたように、研究者たちは、バクテリアが非常に活発であり、千年に一度ではなく28時間ごとに分裂することを発見した。
興味深いことに、シベリアで見つかったバクテリアのゲノムは、南アフリカの地下水に生息するバクテリアのDNAと同一であることが判明した。今後、研究者たちは「勇敢な旅行者」がどのようにしてさまざまな大陸に広がり、地球上の他のすべての微生物と同様、このバクテリアが突然変異をしない理由を探る。
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