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8日、モスクワ市裁判所は出国しないことを条件に、演出家キリル・セレブレンニコフ氏に対する自宅軟禁命令を解除した。セレブレンニコフ氏は早くも9日にはゴーゴリ・センターの舞台に立ち、劇場の観客らは同氏を天井を突き破るような拍手で迎えた。
セレブレンニコフ氏の逮捕はここ数年の芸能界で最も世間を騒がせた事件といえる。セレブレンニコフ氏はアート・プロジェクト「プラトフォルマ」に国から割り当てられた予算1億3300万ルーブルを横領した疑いで逮捕された。セレブレンニコフ氏は容疑を否認している。
一方、セレブレンニコフ氏は2017年8月から1年半にわたって続いた自宅軟禁の間にも創作活動を続けていた。刑事訴訟中にも関わらず、セレブレンニコフ氏はボリショイ劇場でバレエ作品『ヌレエフ』を演出、高い評価を受けた。また、ソ連時代の伝説的なロック歌手ヴィクトル・ツォイの人生を描いた映画『夏』も撮影している。