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欧州・世界選手権で3個、そして1984年のサラエボ五輪で金メダルを獲得したロシアのオレグ・ワシリエフ氏は、不安と期待が入り混じった気持ちでトゥクタミシェワ選手の滑りを待つ。
女子選手の滑りへの関心を特に掻き立てるのは、表彰台をかけた主な戦いが再びロシア勢と日本勢の間で繰り広げられるだろうという事実だ。ワシリエフ氏は、最終的に勝つのは常に、シーズン最後まで闘志を失わなかった選手だと指摘する。
「紀平梨花選手はさいたま市の世界選手権に向け、最高難易度のテクニカルな技の数々を持っていたが、大きなミスを犯した。そのため金メダルを争えなかった。これが再び証明することは、フィギュアスケートはスポーツであって、政治や芸術ではないということだ。きれいに滑った者が、勝利する。シーズン終盤へのアプローチは選手によって異なる。消耗して最大限の結果を出せない者もいれば、反対に最高の状態を整える者もいる」
「日本のフィギュアスケート選手が表彰台に上がるたびに、このスポーツにより多くのファンを引きつける。例えば、世界選手権で2度優勝した浅田真央選手や、五輪2連覇の羽生結弦選手だ。そして才能あるフィギュアスケート選手は日本で増えつつある。これは、日本におけるフィギュアスケートの歴史がすでに十分深く、成功したものであることを物語る。確かに、その歴史はまだシングルだけだが、シングルこそがファンの大軍勢を形成し、日本でより多くの大会開催を促進する。日本のファンはひいきの選手を礼賛し、その選手を追って全世界を回るからだ。これは確かに唯一無二の現象で、日本のようなファンは世界で他にどこにもいない」
マリンメッセ福岡で開催する国別対抗戦に出場するのは、今季の国際大会の結果に基づく世界ランキング上位6カ国。ロシアはランキング1位。ロシアに対抗するのは日本、米国、フランス、イタリア、カナダだ。
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