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ピーター・フレットウェル博士とフィル・トラサン博士は、複数の衛星画像をもとに、ウェッデル海のハリー湾にあるコロニーがなくなっていることを発見。2人によると、ブラント棚氷の端にあったコウテイペンギンのコロニーが壊滅していたという。
コウテイペンギンは、あらゆる種類のペンギンのうちで最も大きく体重が重い。安定した海氷の上で営巣地を形成する必要があり、この海氷は成鳥がやって来る4月から、そのひなが巣立つ12月まで解けずに維持されなければならない。
あまりにも早く海氷が消えてしまった場合、直前に孵化したひなはまだ泳ぐことができない。というのも、泳ぐために不可欠な羽毛が形成される時間がないからだ。まさにこのようなことが、2016年に起きていたとみられている。さらに、同じ現象が2017年と2018年にも繰り返し起きたという。