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元五輪王者アレクセイ・ヤグディン「日本のフィギュアスケート、ペア部門はまだまだこれからだ」

© Sputnik / Alexandr Wilf / メディアバンクへ移行アレクセイ・ヤグディン
アレクセイ・ヤグディン - Sputnik 日本
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4月27日はフィギュアスケートにとって特別な日だ。1908年のまさにこの日、ロンドンで行なわれた五輪で、フィギュアスケートが初めて公式種目になったのだ。当時参加したのはわずか6か国、21人の選手だった。直近の冬季オリンピック、韓国の平昌五輪でフィギュアに参加したのは日本人選手9人を含む32か国、153人の選手で、過去最高を記録した。最も参加が多かったのはアメリカ(14人)、イタリア(11人)だ。

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2002年のソルトレークシティ五輪でアイスダンス銀メダルに輝き、現在は振付師、およびアイスショーのプロデューサーとして活躍するイリヤ・アヴェルブフは、日本からたくさんの才能あるスケーターが出てくることに驚きはしないと言う。

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「日本でフィギュアは憧れのスポーツで、その人気は非常に高い。他のどんな国も、自分が応援する選手のためにどんな国にでも行く、あれほどまでのフィギュアスケートファンの一団を結成することはできないだろう。グランプリシリーズのロシア戦でも、チケットの大半を買ったのは日本人ファンだった。ザギトワやメドベージェワといったロシア選手も、日本を第二の故郷として感じていることだろう。」

2002年のソルトレークシティ五輪で男子シングル金メダルを獲得し、世界選手権で4回優勝しているアレクセイ・ヤグディンは、日本人のスケーターのうち、一番心に残っているのは「もちろん数々の世界選手権を制した浅田真央と、2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香」だという。「この2人は本当の意味で日本フィギュア界の功労者だ。男性で言えば本田武史。もちろん最近の選手なら、数々の五輪シーズンを制した羽生結弦だ。」

なぜ日本人はシングルばかり強く、ペアではふるわないのか?ヤグディン氏は、単に時が来ていないだけだと考えている。

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「日本のフィギュアスケートにおけるペア部門はまだまだこれからだ。確かに今、日本はシングル部門で大変強いが、10年後どうなるかは誰にもわからない。例えばロシアでは女子シングルはずっと、強い選手がほんの少ししかいなかったのに、今では強豪だらけだ。それに男子シングルでは、羽生結弦や宇野昌磨といった日本人に張り合うことは不可能と考えられていたが、彼らと同じ土俵で戦えるということを2人のアメリカ人が示した。さいたまの世界選手権で優勝したネイサン・チェンと、銅メダルを獲得したヴィンセント・ジョウだ。」

もはやフィギュアの進歩を止めることは誰にもできない、とヤグディンは言う。「15年後には、男子シングルで5回転ジャンプが見られるようになることを願っている。そしてまちがいなく、アクセルをはじめとする様々な4回転ジャンプを、女子でも男子でも跳ぶようになるだろう。」

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