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男性は、極寒の中に倒れていたため、医師らは助かる見込みはないものと思ったという。男性の体は顔面の雪が解けることがないほどに冷え切っており、心臓はほとんど動いていなかった。
しかし医師たちは諦めなかった。
2時間位におよぶ蘇生術を経て、心臓の鼓動は次第に速さを増した。鼓動数は初めは1分あたり40回だったが、その後70回となった。
患者は蘇生したが、医師たちは、彼の脳がどれほど損傷を受けたか分からなかった。しかし、一晩が過ぎて男性は言葉を発し始め、2日目には子どもの時に覚えた詩を暗唱し始めた。現在、男性は退院の準備をしている。
医師たちは、このようなケースは極めて珍しく、学術論文の対象になり得るものだという。それは、たとえば、人体の驚くべき可能性を示した例であり、また、医師たちは患者の命に対し最後まで対処しなければならないという例ともなった。