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欧州循環器学会誌『ユアロピアン・ジャーナル・オブ・プリベンティブ・カディオロジー(European Journal of Preventive Cardiology)』で公表された研究報告によれば、糖尿病や高血圧の疾患のある25歳から60歳までの健常者1959人のデータを、18年間分析した結果、睡眠不足とストレスが組み合わさった高血圧症は、心疾患の罹患率を3倍高めることが判明した。
過度の神経の緊張という要因だけでもリスクは1,6倍に高まり、快眠が得られていない場合では1,8倍となった。他の要因が加わることで、危険性はさらに増加した。
研究者たちは、「職場のストレス」とは、従業員が高い要求が課されているにもかかわらず、自分では問題を解決する決定権がない状態にあることと説明している。「質の悪い睡眠」に関して、研究の主催者で、ミュンヘン工科大学医学部のカール-ハインツ・ラドヴィッヒ教授は、睡眠とストレスの直接的な問題について指摘した。