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「私たちは信頼できるガス供給国であり続けている。そのため私たちは、米国からガスを受け取ることは、欧州諸国にとって非常に無力的な代替案だと考えている。この理由から、私たちは『ノルド・ストリーム2』や『トルコストリーム』建設に反対している。このパイプラインは1カ国から単一のエネルギー供給源を輸送する。しかも欧州11カ国は総輸入量のうち最大75%をロシア産ガスに依存している」
「ノルド・ストリーム1」はロシアとドイツを結ぶ、バルト海の底を通るガスパイプラインで、2011年から稼働している。最大輸送量は、年間550億立法メートル。これは原子力発電所14基または石炭火力発電所50基の発電量に相当する。しかし、この供給量はヨーロッパで増大するエネルギー需要を満たすには少ないと判明。2018年に同等の輸送量を持つ「ノルド・ストリーム2」の建設が始まり、2019年末までに操業開始を予定している。
ノルド・ストリーム2プロジェクトは、全長1200キロ以上に及ぶ2系列のガスパイプラインによって年間550億立方メートルのガスを輸送する。ノルド・ストリーム2のパイプラインはロシアの沿岸部に敷設された後、バルト海を通り、現在使われている「ノルド・ストリーム」と並行してドイツまで敷かれる。