スプートニク日本
ウォールストリートジャーナルは、中国政府にはトランプ氏の声明は寝耳に水だったものの、中国は威嚇を無視する戦略を維持し続けていると指摘し、「中国の公式人らは中国は作戦的な圧力には動じない。訪問を停止することで、中国は圧力をかけられながらの交渉を回避するという自国の戦略に忠実であり続けている」と書いている。
トランプ大統領は前日、5月10日、金曜より一連の中国製品に対する関税を10-25%引き上げることを明らかにした。トランプ氏はそのほかの中国製品に対しても同様に関税引き上げがありえるという含みをのこしている。
米中の貿易戦争は2018年夏に開始された。両国は互いに関税をかけあい、このために各国とも試算で340億ドルの損失を被った。昨年末12月にブエノスアイレスで行われたG20サミットで米中は90日間の「貿易休戦協定」を行うことで合意に至ったが、これは3月で期限切れとなった。この後、数ラウンドの交渉が行われ、5月8日にもワシントンで次の交渉が成立することになっている。