同委員会広報部の発表には次のように書かれている。
「こうした事態となった原因として、パイロット、ディスパッチャー、機体の技術点検を行った者らが十分なレベルの資格を有していなかった可能性、機体が操縦不能に陥った可能性、悪い気象条件など、様々な観点から調べが進められている。」
これより前、ロシア捜査委員会は現場からスホイ・スーパージェット100のブラックボックスが回収されたことを明らかにしていた。この他にも、機体の燃料タンクおよび給油ステーションから取られた燃料サンプル、ディスパッチャー・サービスとの会話記録、監視カメラのビデオが集められている。
5月5日、モスクワ発ムルマンスク行きのアエロフロート航空の旅客機スホイ・スーパージェット100機は、シェレメチェボ国際空港を離陸後、数分で同空港へ戻って緊急着陸。その際のハードランディングでトラット式サスペンションが破損し、エンジンが炎上すると、尾翼に近い部分に引火し、機体は炎に包まれた。当時機内にいた乗員5名、乗客73名のうち41名が死亡する大惨事となった。