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ギエムラ博士は「離陸したばかりの機体は燃料をたくさん抱えているため非常に重い。緊急着陸の際は不要な燃料は捨てられる。だが見る限り、今回のケースでは、火の手は空中にいる段階で上がっており、パイロットには燃料廃棄のチャンスはなかったのがわかる。今回、もし燃料を捨てていれば、爆発が起きていたはずだ。これは発火し、あまりにも重い機体の飛行機がなんとかして着陸をせねばならないという絶体絶命の状況だった。ここではパイロットの最高峰の操縦能力が示したと私は思う」と評価した。
博士は、「これだけの状況で飛行機が爆発せずに着陸でき、一部とはいえ機内にいた乗客を救うことができた」事実を挙げている。
5日、モスクワのシェレメチヴォ空港からムルマンスクへ出発したロシアのアエロフロート航空のスホーイ・スーパージェット100がシェレメチヴォ空港に引き返し、緊急着陸して炎上した。同機には乗員乗客78人が搭乗しており、最新情報によると41人が死亡した。またロシア保健省によると、6人が病院に搬送された。