スプートニク日本
慶南大極東問題研究所の金東葉教授はスプートニク日本のインビューに対し、「飛距離だけ見れば、420キロはスカッドC、270キロはスカッドBミサイルの可能性がある」と述べた。
「北朝鮮は制裁を顧みないとの声明を出し、ミサイル発射の一時停止については中距離ないし長距離ミサイルだけで、短距離には言及しなかった。そのため、スカッドミサイル発射は交渉条件に違反していないと答える可能性も十分にある。だが高度50キロは、今回の発射が虎島(ホド)半島から最近発射された『北朝鮮版イスカンデル』、戦術誘導兵器の実射だったと仮定する根拠を与える。昨年11月と今年4月の金正恩(朝鮮労働党委員長)の開発状況視察のあと、(編注:日本海側の)虎島からミサイルが発射され、240キロ飛行した。今回は同国内陸部から発射されたが、おそらく、新兵器の安定性と信頼性を実証するためだろう」
今回の発射から汲み取れるメッセージについて、金東葉教授は「私の見るところ、現状への不満もあるが、何よりもこれは、食糧援助による北朝鮮の立場の変更達成やその誘惑を試みるなとのシグナルだ。北朝鮮はどうやら、譲歩したり折れることはないとして、パートナー諸国に見積もりを変える必要があると理解させたようだ」と答えた。