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米ウェイクフォレスト大学の研究者たちは、雑食で有名なカニクイザルで実験を行った。実験では、同サルを2つのグループに分けた。
1つ目のグループには、たくさんの果物や野菜、オリーブオイル、細かく刻んだナッツ類など、地中海地方の食物が与えられた。また同様に、少量の魚類と低脂肪乳製品も与えられた。
2つ目のグループには、動物性食品を中心に、タンパク質と脂肪といった「西洋式の食事」が与えられた。その際、脂肪とタンパク質、炭水化物の1回の定量は、両グループとも同量とした。サルたちには、欲しいだけ食物が与えられた。
カニクイザルの観察は38週間行なわれた。実験では、地中海式の食物を与えられたサルたちは、カロリーの消費がより少なく、体重も増量せず、血中コレステロールのレベルも低かった。
ところが2つ目の「西洋式食事」を食べたグループのサルたちは、体重が増量し、糖尿病の兆候が表れた。
この実験から研究者たちは、地中海地方の食物は、食べ過ぎや肥満、糖尿病の予防に効果があると結論付けた。
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