植物状態の仏男性、安楽死処置開始 両親は反対

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フランス北部ランスにある病院の医師らは20日朝、10年超にわたって植物状態にあるバンサン・ランベールさんについて、安楽死させる処置を開始した。今回の処置開始は、ランベールさんの両親の希望に反する形となっている。同国紙パリジャンが伝えた。

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ランベールさんは2008年、自動車事故の結果、動いたり外界と交流したりする能力を完全に失ってしまった。フランス国内で施行されている「尊厳死法」に基づき、ランベールさんの妻ラシェルさんと親族数人が医師らに対し、延命治療を停止するよう依頼。

​長期にわたる医師らの討論と法廷での審理の後、安楽死させる処置を許可する決定がフランス国務院(最高行政裁判所に相当)によって承認されたものの、ランベールさんの両親は提案された処置に賛成しなかった。

この決定に異議を唱えようとする試みは一度ならず行われたが、国務院は2019年4月24日、ランベールさんに対する延命治療の停止を最終的に支持している。

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