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医師らは、宇宙空間に平均169日滞在した11人の宇宙飛行士のMRIスキャン画像を調査した。1回目の調査は、宇宙飛行士が地球に帰還後ただちに行われ、2回目は7カ月後に行われた。1回目のMRI画像では、医師らは、すべての宇宙飛行士に4つの脳室のうち3つで平均11.6%の膨張があることを確認した。
7カ月後の調査でも、宇宙飛行士たちの脳室は通常の大きさに戻っておらず、変化はほとんどなかった。それらのサイズは、無重力空間での長期滞在前に比べ、平均6.4%増の状態のままだった。
全体的な脳の働きに対して脳室のサイズの拡大がどのように影響するか、また、これらの脳の構造が通常のサイズにいずれもどるのかどうか、今のところ、研究者チームは解明できていない。全体として、宇宙飛行士たちの健康上の変化が、どのように影響するのか不明のため、研究者らは観察を継続していく予定だ。