地域交流フェスティバル、サンクトペテルブルクで大盛況!日露交流年の華やかなフィナーレ【写真】

© 写真 : 在サンクトペテルブルク日本国総領事館地域交流フェスティバル、サンクトペテルブル クで大盛況!日露交流年の華やかなフィナーレ
地域交流フェスティバル、サンクトペテルブル クで大盛況!日露交流年の華やかなフィナーレ - Sputnik 日本
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5月14日から18日にかけ、ロシア・サンクトペテルブルクで日露地域交流フェスティバルが開催された。日本の地方都市とサンクトペテルブルクとの交流を最大に打ち出したフェスティバルの一連の行事は、2018年から始まった「日露交流年」のフィナーレを飾る大イベントとなった。フェスティバルには北海道、札幌市、酒田市、金沢市、岐阜県、大阪市、福岡市、沖縄県の8自治体が参加した。

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フェスティバルを主催した在サンクトペテルブルク日本国総領事館によれば、ここ数年でサンクトペテルブルクと交流したいという日本の地方都市は増加しており、ペテルブルク当局もこれを歓迎しているという。


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駐サンクトペテルブルク日本総領事の飯島泰雅氏は、フェスティバルに先駆けて地元のテレビに出演。当地の日系企業数はモスクワより少ないが、サンクトペテルブルクはロシアにおける日系企業の生産の中心地となっていることを指摘し、投資・輸送面でのメリットがあると指摘した。また、日本人にとって、サンクトペテルブルクが豊かな文化と伝統を有していることはとても大事だ、との見解を示した。

関係者は「サンクトペテルブルクには、日本語が学べる83番学校などの公立教育機関もあり、日本語教育・日本そのものへの関心も高い。ここでの日本文化の紹介のチャンスは大きい」と話す。

フェスティバルはビジネスセミナーと日露観光セミナー、および一般向けの文化・観光フェアの3本立て。ビジネスセミナーは、テクノパークでのピッチコンテスト、日本の地方の食の魅力セミナー、都市インフラセミナーの3分野で行なわれた。このうち地方食の魅力セミナーを企画運営したジェトロ・サンクトペテルブルク事務所の一瀬友太所長によれば、試食や商談、食品業界関係者訪問などを通し、地方産品を売り込むための密度の濃い話し合いができたという。

日露観光セミナーでは、岐阜県、沖縄県、札幌市、酒田市の観光地としての魅力と文化の紹介が行なわれたとともに、サンクトペテルブルクの魅力を世界に発信する「Visit Petersburg」の東京事務所開設が発表された。

フェスティバルの目玉「文化・観光フェア」は市内の大型ショッピングセンターで開かれ、家族連れを中心に大にぎわいとなった。

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ステージでは沖縄県「琉球チムドン楽団」、酒田市の「酒田舞娘」、北海道のあしり座による「人形浄瑠璃」といった様々なパフォーマンスが披露された。人形浄瑠璃は、一人目が頭と右手、二人目が左手、三人目が両足というように、三人で一体の人形を動かす。実演では、三人の見事なコンビネーションに喝采が送られた。市民の間で劇場文化が根付くロシアでは、人形劇はメジャーな娯楽であるため、「日本版」の人形劇は特に関心を集めることとなった。

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日本食の紹介タイムには、日本人シェフによる調理実演と、試食会が開かれた。と言っても、ありきたりのメニューではない。ロシアでも人気の食材である鮭をふんだんに使った北海道のちゃんちゃん焼き、沖縄のソーキそばと山形のざるそば、デザートには岐阜の五平餅など、地域の特色ある名物が紹介された。ロシアで寿司といえば、カラフルに飾り付けた「ロール」が一般的だが、今回はうなぎを使った大阪寿司を披露した。近頃はロシアでもうなぎがメジャーな食材になりつつある。

ロシアは国土は広いが、地域ごとの名物は少なく、食の多様性がないので、「日本は小さな国なのに、たくさんの種類の食べ物があることにびっくり」という声が聞かれた。

6月にはG 20開催に伴うプーチン露大統領の大阪訪問にあわせ、日露交流年の閉会式が行なわれる。「締め」となった大イベントを振り返り、在サンクトペテルブルク日本国総領事館の担当者は、「今回は、岐阜や沖縄など、これまでサンクトペテルブルクとの関係がそれほど盛んではなかったような地方から参加を得られた点が大きな収穫だと考えています。今回参加した8地域のサンクトペテルブルクとの様々な分野における地域交流が具体化するよう、当館として引き続きフォローをしていきたいと考えています。サンクトペテルブルクは、文化、観光、経済のポテンシャルの高い都市であり、今後も、サンクトとの交流に関心をもっていただけるような新たな地方自治体の発掘に取り組んでいきたいと考えています」と話している。

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