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研究者らが、英国で2009年から2016年にかけて実施された、大規模な世帯縦断調査の収集データの統計分析を行なったところ、SNS利用の事実そのものは若者の主観的な幸福感に対して、事実上一切影響しないという結論に達した。
心理学者らによれば、SNSを積極的に利用する未成年者たちは、利用していない未成年者たちに比べ、生活の満足感がわずかに少なかった。この差は1%未満だったが、性別で比較すると、男子よりも女子の方がその割合は大きかった。SNSを長時間利用することで、個人の幸福感の評価を逆にわずかに高まることがと指摘された。
研究者らは、この結果について、SNSでの交流を求める未成年者たちは、実生活では心を通い合わせるような人間的な交流が足りていない。そのため、こうしたユーザーたちはSNSの利用開始当初はふさぎがちな気持ちを示しているが、次第に必要なバーチャルな関係性が成立してくると気持ちも改善されていく。