スプートニク日本
今年で14回目の開催となるチェーホフ国際演劇祭には世界の15都市から22作品が招聘される。この演劇祭に招聘を受けた日本の舞踏団「Noism」(拠点は新潟)は『カルメン』を上演する。今回の『カルメン』で演出と振付を担当するのは「日本ダンスのパイオニア」として世界的に有名な金森穣氏。この新作『カルメン』でもって金森穣氏自らが芸術監督を務める「Noism」は創立10周年の節目を迎える。
今回の舞台制作に先立ち、金森氏は『カルメン』を生んだ作家メリメの原作に立ち返り、今までになかった斬新な『カルメン』を生み出すべく奮闘した。新作の試みとして、金森氏は舞台にメリメ本人を語り手として登場させ、こうした演出で「メリメの原作の持つ多層的な要素を加味」しようと試みている。
金森演出の『カルメン』はモスクワのゲリコン・オペラ劇場で29日から3日間にわたって上演される。
チェーホフ国際演劇祭は1992年にスタートし、今年で14回目を数える。ロシア文化省、モスクワ文化庁、ロシア政府、モスクワ州政府などによる後援で、5月14日から7月21日までの期間、開催される。
関連ニュース