アラスカで数百羽の鳥の死体 大規模餓死

© REUTERS / Rebecca Nadenニシツノメドリ
ニシツノメドリ - Sputnik 日本
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ベーリング海の諸島に生息するニシツノメドリがこの数年で、海流の動きの変化やその他の気候変動の影響によって起きた食糧不足によって、大量餓死するようになった。研究結果は学術誌「PLoS One」に掲載された。

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米セントポール島の生態系保護センターの研究チームは、同島の住人が2016年秋に語った異常なケースを調査した。

研究チームは海岸沿いでニシツノメドリやエトピリカ、ウミガラスといった北極圏に生息する様々な鳥、およそ300羽の死体を発見。死体は消耗していた。

研究チームは、非常に暖かい夏をはじめとする生態系の働きの変化が原因だと結論づけた。

通常より暑い夏の気候により、プランクトンとそれを食料とする魚が北方に移動。魚はニシツノメドリの主な食料であり、鳥は餓死した可能性がある。

​冬季は風が強まったことで鳥は短い翼で素早く飛べず、効果的に海で食料を手に入れることができなくなった。

これからの夏も同様に暑くなれば、北極圏に生息する鳥の個体数は地域全体で激減する可能性がある。これは生態系のより大きな変化をもたらし、予測不可能な結果をもたらしかねないと研究チームは指摘する。

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